ゆきのひび

日々思うことを綴りましょう。

マジカル・ガール

そういえば!

GW中に、麗しのR女史とウキウキ恵比寿デートを兼ねて『マジカル・ガール』を観てきました。
大いにネタバレしちゃうので、観たいと思っている人はスルーするといいよ。

R女史とは、かれこれ10年くらい前、某SNSで、映画好きとして同じ穴の狢感を感じ、オフで会ってみたらあっという間に意気投合して、仲良くなったのでした。

私と彼女が会うと、ホント映画の話ばっかり。
たまに「雪埜ちゃんが結婚しないと、あたし死ねない!」などと心配してくださったりするのですが(あ、どうでもいいよね!)。

そんなR女史と恵比寿ガーデンプレイスにちょっと早めの時間に待ち合わせして、「恵比寿だけに映画前にビール飲んじゃう?」「昼ビー昼ビー」などと二人ではしゃいでいたんだけど『マジカル・ガール』の上映時間は2時間ちょい。
……うん、ちょっと長いかも。ビールとか飲んじゃうとおトイレ近いよねぇ〜ってことで却下。
ビール飲みたかった……。


で『マジカル・ガール』


魔法少女ユキコに憧れる白血病の少女をアリシアちゃん。
元教師で失業中の父親ルイスが、余命幾許もない娘の夢を叶えるため奮闘する、切なくてハートフルな物語……。
みたいな予告編にヤラれて「これは観なきゃ!」って思ったのでした。

事前情報は極力に入れない主義なので、予告編とオフィシャルサイトをちょこっと見ただけ。
でもまぁ、評判は上々っぽい。
観に行った友人たちも太鼓判を押す。
そんなものだから二人してワクワクしていました。

まぁ、『過度の期待は裏切られる』ジンクスが発動するんだけど……。


主な登場人物は、
アリシアちゃん
思い立ったらやる男、親父ルイス
メンヘラビッチのバルバラ姉さん
刑務所帰りの元教師ダミアン


ざっくりとした流れは(大いにネタバレ)


バルバラ、ダミアンと教室での手品の類で手のひらからメモを隠す。

アリシアちゃん、白血病で余命幾許もなく「魔法少女ユキコ」のコスプレ衣装を所望。
アリシアちゃん健気でかわいいけど、肝心な部分を意思表示しないので親父が勝手に突っ走る突っ走る。

ルイス、日本円にして90万円もする衣装を手に入れるため追い詰められて、宝石店で強盗しようとする。
周りに相談できる友達はいないの? 自分一人で抱え込めるような問題じゃないと思うんだけど?

宝石店のショウウインドウを割ろうとしたところで、階上からバルバラの吐瀉物が降ってきて、なんだかんだでセクス。
睡眠薬とお酒チャンポンしてリバース→独りで寂しいの→セクスの流れ。

セクスを携帯電話に録音していたルイスは「浮気を旦那にばらす!」と恐喝してお金要求。
バルバラ、お金を作るために、怪しい館でお仕事。
この辺りはノッペリとしてて、眠い眠い。

ルイス、そのお金で衣装買うが、アリシアたん実は魔法のステッキも欲しかった!
うん、仕方ない! もう一回バルバラを恐喝。オイ。
バルバラ、怪しい館の「蜥蜴の部屋」に入って危ないお仕事。

ダミアン、出所、家の扉の前で大怪我しているバルバラを保護。バルバラにお金を図書館に置いてきて頼まれる。
ルイス、魔法のステッキも買えてウキウキ。

バルバラ、ダミアンにルイスに脅され、暴行されたと告白。ダミアン「先生がぶっ殺してやる!」。
過去に何があったかわからないけど、バルバラはダミアンがそうするであろうと折り込み済みだったと思うの。

ダミアン、銃を手に入れて、バルでルイスと店員をバキュン。でもルイス携帯持ってない。
携帯を探しにルイスの部屋に行き、コスプレ衣装着て父親を待っていたアリシアちゃんをバキュン。
バルバラに報告。冒頭のやりとりを再現して今度はダミアンが携帯を隠してエンドロール。


え?

あれ?

全然面白くない。
私の感覚がおかしいのかな……。

R女史に「すごく良かった」なんて言われたらどうしよう……。
エンドロール中に、頭の中で面白かったところ探ししてました。

劇場を出てR女史が一言「まぁ、デビュー作だし次に期待かな?」と。
うんうん。


その後、二人でビール飲みながら大反省会。
R女史は、この映画を絶賛していた友人とLINEでゲンカしてた。


すれ違いや思い込みが、悲劇へと転がっていくが、肝心なところをカットし想像させるシーンがやたら多い。
それゆえ、山場に行く前に切れてしまうので淡々とした印象。
バルバラは、もっと強烈なメンヘラビッチで暴走していれば面白かったんじゃないかな?
なんて思うわけです。

いろいろをちゃんと見せてくれなかったから消化不良。
なんで? どうして? って部分が途中でカットされてて「ほら、想像してごらん」って言われていた気分。

鑑賞後、他の人のレビューとか読んで「なるほどねー」と思うものの、後でいろいろ考えて答え合わせしなきゃならないのは、モヤモヤする。

行間読んで、深読みしたい人は楽しめる作品かも。
私にはダメでした。